四国歩き遍路 H18年12月29日〜H19年1月2日

 徳島県 … 阿波ノ国 『発心の道場』

札所十一番から札所十三番 12月31日(日) 晴


吉野旅館発7:10〜(0.5km)〜11番…藤井寺着7:20−発8:42〜(12.9km)〜12番…焼山寺着13:30−発14:50
(21km車にて)〜13番…大日寺着15:30−発15:50〜宿


藤井寺〜焼山寺間(長戸庵9:12-22〜柳水庵10:28-37〜浄蓮庵にて昼食11:25-55)
☆ 三日目 歩行タイム 7時間40分(参拝時間を含む)  約13.4キロ(車21キロ)☆
☆      ☆      ☆
今日は今回の歩きで一番難易度の高い、藤井寺から標高938mの焼山寺までを登ります。
「遍路ころがし」と呼ばれ登りと下りを繰り返しながら、険しい山道が続きます。
でも私にとってはそんな歩きのほうが嬉しいです♪
☆      ☆      ☆
朝食です
吉野旅館出発
札所11番…藤井寺
(ふじいでら)
線香たて
☆      ☆      ☆
朝食はしっかりと食べ、昼食用のおにぎりを頼み、ポットにお湯をいただきました。
荷物は重いのですが今日は山を登る気持ちと同じです♪

早朝のためひっそりとしたお寺を参拝し、本堂の左にある登り口から出発します。
ここで歩き遍路のお兄さんに抜かされます。昨日抜かれた人だね〜とパパさんと話してました。
☆      ☆      ☆
((((=・o・)ノゴーゴー♪
祠の苔が味があります
途中見えました
ツツジの返り花
☆      ☆      ☆
軽く坂を登ると祠が立ち並んでいました。屋根の苔が良い味をだしています。
この時点では道は整備されてました。時折急坂になり、フーフーした頃いきなり目の前が開けます。
わぁ〜綺麗。鴨島の町や川が見え、返り咲きのツツジも一花…このような出合は心が和みます。
☆      ☆      ☆
ツルリンドウの実が沢山
一休み
水場です
足跡発見5cm位かな〜
☆      ☆      ☆
さらに登っていくとツルリンドウの実を沢山見かけました。今 冬だよね〜と季節を確かめたくなります。
途中には水場があり、そこで一休み♪休むときは、弘法大師である杖を先に休ませます。

滑りそうな岩道を登っていくとパパさんが足跡があったと言ったのでどこどこ?と確認しに引き返します。
動物のかと探したら、なんとも可愛らしい足跡がありました。
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登ります。
長戸庵
走り遍路さん
下ります
☆      ☆      ☆
いよいよ登りがきつくなって来ました。荷物が肩にグイグイと食い込んできます。
ふぅ〜少し下りになりました。長戸庵に到着です。焼山寺までの間には弘法大師を祀る
三ヶ所のお堂がありここが最初のお堂です。荷物をおろして一休み。

長戸庵からはアップダウンがありますが、苦もなく快適に歩けます。
広い道に出て進んでいくと後ろから数名の声が聞こえてきました。振り返ると走り遍路さんでした。
軽快に走っているので私も真似をしましたが…10mくらいで息が上がるというか、重くて走れません。
そんな私を見てパパさんはあははと、笑いの提供をしてしまった。

石で整えられた坂を下ります。急なので滑らないように慎重に…下のほうに柳水庵が見えました。
☆      ☆      ☆
柳水庵
登りま〜す
つかの間の眺め
登ります
☆      ☆      ☆
ここで一休み。疲れた頃ほど良い位置にお堂があるのですね。
無人ですが、トイレは綺麗になってます。この時期は人が少ないからなのかもしれませんね。

休憩後は下っていき、また登ります。途中の眺めはいいわね。そしてまたまた登ります。
☆      ☆      ☆
弘法大師がでかい
一本杉
浄蓮庵
下っていきます
☆      ☆      ☆
本日何人目の人かな〜。年配の単独男性が休んでいたので声をかけました。
この男性は定年したので歩き遍路を始めたそうです。時間に追われる訳でもないので
お先に〜どうぞと道を譲ってくれました。

石段を上ろうとふと見上げると上方にドデカイ弘法大師像が立ってます。その後ろには巨大な一本杉が…
樹齢1000年とも言われていますが、つややかな木肌からは秘められた美しさを感じ見とれてしまった。

ここでランチタイムにします。この辺りには雪が残っていたので空気が冷たいです。
食べているうちに徐々に寒くなって来たので、ホットコーヒーで冷えた体を温めます。
飲みながら目線は一本杉に…静寂な世界を見つめ、また会いに来るからね〜と心でつぶやきました♪
☆      ☆      ☆
ホッとする道
集落へ降ります
家の脇を通過します
急坂を登ります
☆      ☆      ☆
お腹も満たされたので先を急ぎます。しばらく急な下りが続き集落が見えてきました。
そこを通過すると、またま急坂が、最後の遍路ころがしです。
☆      ☆      ☆
ここも急坂
道しるべ
新たらしい石塔
この石段をのぼります
☆      ☆      ☆
まだ登りが続きます。ここで先ほど抜かれた走り遍路さんとすれ違います。
あの坂は滑らないかと心配ですが素晴らしい走りなので大丈夫でしょう。
今度は真似して走りません♪こけることは目に見えてますもんね。

道しるべで焼山寺がもう直ぐなのが感じ取れます。新しくなった参道、石段が見えました。
やったぁ大変とされている、焼山寺はもう少しです。
☆      ☆      ☆
↑ポインター 札所12番…焼山寺
(しょうざんじ)
本堂
水屋の氷
でかい杉
大日寺へ
☆      ☆      ☆
到着〜。山頂を目指し着いた時の達成感と同じ気持ちになりました。
山門がゴールのテープに見えます。ここで深々と一礼し仁王様に一礼。そして山門をくぐります。
庭にある大きくて立派な杉の木は触れずにはいられません。見上げてはすごいのねと溜息が…

一通り参拝しお寺で下山後のバス停の時刻を教えていただきました。バス停まで1時間。
そこからは村営のバスが出てますが、一日に数本だけなので間に合う様におりないとです。

下山前に山門で(^^)vポーズを撮りたいなと支度をしていると、後ろから又会ったわねと声が聞こえました。
振り返ると、昨日車に乗せていただいたご夫婦でした。きゃー嬉しい、又会いましたね。
奥様と手を握り合ったら、とても温かで…少しでもずれていたら会うこともなかったのに嬉しい偶然です。

そしてもし良かったら乗っていきませんか?と声をかけていただきました。その言葉に胸が熱くなる思いでした。
乗り物に頼らないとならない場所で二日続けてのお接待、とても不思議な巡りあわせです。
二回目と言うこともあり、車中での話は弾みました。これからどちらへ?あのお寺へ行ったなどペチャクチャ
13番寺前でおろしていただき、また会いましょうとお別れしました。
別れ際にご主人がお医者さんだと知りました。場所がだいたい分かったので、あとでお礼に行かないとです♪
☆      ☆      ☆
札所13番…大日寺
(だいにちじ)
本堂
宿の夕食
そして1月1日へ
☆      ☆      ☆
13番寺では晦日の夕方でもあり水をまいてお掃除をしてました。私たちが現れたのは迷惑だったかもしれません。
そんな印象でした。

早く着いたので、宿のご主人はビックリしたようです。歩き遍路さんだとバスを利用してくる方が多いので…
部屋の鍵を受け取り、まずは汗を流したい。昨日も思ったのですが、お風呂の温度が高いのです。
ぬる湯派としては、うぅ〜熱い。動くと熱さを感じるのでなるべくジッとして(^^;;

食事中に隣の席の男性が気になりました。見たような気がするけどってね。
むこうもこちらを見て、途中で抜いた人ですよねと話しかけてきました。
そっそ思い出しました。頭の手ぬぐいなどがないため印象が違ってました。
確か抜いたわけなのに、バスにも乗っていなかったのに、なんで先についてるの?と驚いていました。
これこれこうでと話をしたら、羨ましいなんて言葉が返って来ました。

今夜は大晦日。除夜の鐘を聞きながら眠りにつきました。
☆      ☆      ☆

☆ 知っておきたい遍路用語 ☆

◎遍路ころがし(へんろころがし)…遍路道の中でも急な坂道の続く「歩き遍路」を悩ます難所のこと。
       徳島では「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれ、11番藤井寺から12番焼山寺への山道
       20番鶴林山から21番太龍への急坂などの登りが知られている。
◎納経(のうきょう)…参拝したときに写経を札所に納め、寺側からの受領証として、転炉が持参した納経に
           墨書で「奉納」「本尊名」「寺名」を書いて宝印(朱印)を押していただく事
◎南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)…弘法大師の御宝号。
      「お大師さまに全てを委ねます」の意味。
参拝のとき三回唱え遍路同士の挨拶に使われる。

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