四国歩き遍路 H18年12月29日〜H19年1月2日

 徳島県 … 阿波ノ国 『発心の道場』
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GWは何をしようか?で、年末年始に訪れた四国遍路の続きを巡ることにしました。
基本的には歩き遍路ですが、今回はお寺間が長いので、公共機関を頻繁に利用します。
そうしないと一つのお寺まで二日もかかる所があるからなのです。
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札所二十番・札所二十一番・札所二十二番・ 4月28日(土)曇


27日 秩父18:25〜東京「ドリーム徳島号」21:10〜

28日 徳島7:05-徳島バス勝浦線7:35〜生名8:25〜(3km)〜20番鶴林寺着9:57−発10:25〜

(6.7km)〜21番太龍寺着12:45-昼食・ロープウェイ14:00-14:10〜山麓駅〜バス停14:30〜乗り物

22番平等寺着14:55-15:15〜(3km)〜新野駅着15:50-16:14発〜日和佐駅17:50〜ふなつき旅館

☆ 一日目 移動タイム 10時間15分(参拝時間を含む)  約12.7キロ☆
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今回は、徳島まで高速夜行バスで、帰りは珍しく飛行機を利用します♪
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秩父を出発します
東京駅から
二階バスの一番前
朝まで(@ ̄ρ ̄@)zzzz
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夕方秩父を出発し、東京駅へと向かいます。金剛杖を持ち、リュックの背中に菅笠をつけていたので
バスを待っている間、人が寄ってきます。「四国へ行くのですか?」「今回は何処へ」「初めてなんですが」
「焼山寺は行きましたか?」などなど…わたし達が訪れたお寺は分かるので、アドバイスをしました。
プチ仲間とお話ができ、こんなのも楽しいな〜♪ バスに乗車します。席は二階の一番前でした。
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車窓からの眺め
お世話になった高速バス
バス停で降ります
まずトイレへ(^^;;
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6時頃バスのアナウンスで目が覚めました。SAでトイレ休憩ですが、出るのが面倒とそのままボーっとしてました。
ふとパパさんの方を見ると、買った覚えがないのに、パックジュースがあります。
どうしたの?と聞いたら、バス入口の左に置いてあったそうです。無料と聞いたので早速1パック♪

高知駅から黄檗上(きわだかみ)行きバスに乗り換えます。
時間があるためバスの中で、おにぎりを食べ遍路姿に変身します。

今日は阿波の国三大難所と言われている、鶴林寺(標高570m)と太龍寺(標高600m)を続けて歩きます。
この二つ、標高は大した事ありませんが、海抜0に等しい地点から登るため、厳しいものがありました。
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分岐から右手を登ります
なだらかに見えるけど
↑ポインター 水呑大師
まだまだ登ります
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10分ほど歩いていくと、急勾配の山道になって来ました。道は整備をしている途中で、へぇ〜これを使ってるんだと
見ながら登っていきます。暑いのでへーへーしながらです。ここで携帯が…パパさんと共通のお友達からで、どこ?
四国でお遍路さんしている所だよに、えっと驚いていた。水呑場があったので、パパさんに交替で話してもらいます。
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延々と登ります(;´Д`A
札所20番…鶴林寺
(かくりんじ)
まだ登るのぉ〜(^^;;
本堂前の鶴の像と(^^)v
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暑いのと荷物が重いので、息が切れます。それでも本日一番目のお寺なのでなんとか頑張りが利きます。

やっと山門へ付きました。ところがここから長い石段が続くので、ひぇ〜の心理状態です。
本堂に到着。一通りの参拝を済ませ、本堂前の鶴の像とパチリ。なぜ鶴?
弘法大師の合掌した手に鶴が舞い降りたとの言い伝えから、奉納されたそうです。御朱印も鶴の姿が入ってます。
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宮大工が建立した三重塔
こちらから降ります
休憩中…へーへー
トンボを発見
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1823年に建設された三重の塔は、美しいので目を引きました。

さて次は太龍寺へ向かいます。いっきに下って行きます。こんなに降りるなんて、また登るのね〜(^^;;
途中で、車道を突っ切ると、歩きやすい下り道になります。トンボを発見♪
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ムサシアブミ
やっと平地。橋を渡ります
しばらくのんびりと
出た出た丸太の階段(^^;;
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この山は、マムシグサに似ているような、ムサシアブミがたくさんありました。
葉が大きくなると気がつきづらいかもしれません。そのご、車道歩きになります。

あの山かな〜と見ていたら、長い橋から自転車に乗った方がこちらに来るのが見えました。
自販機でお水を買っていると、歩きだとこの橋からですよと声をかけてきました。
丸太の階段が大変だから頑張ってと、励ましの言葉もいただきます。
その方の自転車には荷物がいっぱい付けられています。あれで登ったのなら大変だねと二人でひそひそと…

橋を渡り、しばらく沢沿いの平坦な道を歩きます。ずっとこうならいいな〜と思ったそばから、丸太が現れた(^^;;
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なかなか途切れません
延々と…(;´Д`A
やっと分岐点に着きました
札所21番…太龍寺
(たいりゅうじ)
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この丸太が何処で途切れるのだろうと思うほど、延々と続いています。しかも急勾配で…
もうだめだーと思ったところに、ベンチがあったので、腰を下ろして給水タイムです。
年配の男性が登って来ました。「あと500mで車道に出て本堂まで500mですよ。」と通過して行きました。
休みませんか?と声をかけたら、いえいつも休まないからと…
速いスピードでは無いけど、すぐ出発したのに姿が見えません。


ここで雨が降って来たので、とりあえず傘だけで雨をしのぎます。太龍寺の山門に到着しました。
山門にベンチがあったので、お昼にします。お腹が空いたのでおにぎりがとても美味しい♪
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まだ上らないと
本堂です
見事な龍天井(^^;;アレ?
中央の四角から鶴林寺が♪
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ここでも長い石段があります。ここは納経所と本堂が離れているので歩いていくと、
なぜか、反対側から人が次々とやってきます。お参りが済んで駐車場にでも向かうのかな?
ここは、西日本最大規模のロープウェイがあったので、利用した人がやってきたのですね。

ここの天井には見事な龍が描かれています。写真を撮ったのですが、ガラス越しだったので良く分かりませんね。
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↑西日本最大規模に乗った
札所22番…平等寺
(びょうどうじ)
↑本堂と天井です
荷物も休憩
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下山して次なる平等寺へと向かいます。ところが他のお遍路さんの会話が聞こえます。
これから歩いていくと、納経時間までに着くのは無理よね…そうだね。ってね
うちはそこをクリアーしないと、電車の時間等厳しいものがあります。
じゃ、楽して10分で下まで着く方法を利用します。一人片道1200円也(^^;;

ところが利用したいバスが1時間後でないときません。わぁ〜どうしましょ。邪道だけど奥の手で、タクシーを呼びました。
平等寺も長い石段があります。本堂にある五色の幕は、大師が空中にたなびく五色の雲を見たという伝承からです。
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厄落としの置き銭
橋を渡って
新野高校
スイレンが咲いてます
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ここから、新野駅まで約35分歩きました。途中、嬉しいことが♪
新野高校の野球部員が練習を終え正門で休憩してました。わたしたちを見るなり、帽子を外し整列し
「こんにちは。頑張ってください」と皆さんが挨拶をしてくれました。どうもありがとうと頭を下げて通過します。
疲れて歩いているところに、爽やかなエールは心が温まりました♪
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新野駅から日和佐まで
お世話になる
『ふなつき旅館』さん
今夜の夕食です
そして4月29日へ
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新野駅に到着しました。電車がくるまで時間があります。構内に二人のヨッパライがいました。
一つ質問ですが…と千鳥足で近寄ってきます。「歩き遍路のきっかけは?」
「自分を見つめるために」と答えたら、「定年したからと言う人も多いけど、弘法大師は?」とまた聞かれた。
パパさんが、「弘法大師の足跡を歩いてみたい」と上手にかわしていました。
それを聞いた二人は、満面の笑顔で、そうに言ってもらえて嬉しいと戻っていきました。
四国の人にとって弘法大師は特別な思いがあるのね。と改めて感じました。

すると今度は、歩き遍路の方がやって来て、電車の時間を調べています。
これから友達と会い飲むのだと話して来ました。ん?この方は、太龍寺のベンチで休んでいたとき通過した人…
相手も途中で抜いたよね。と気がつきました。話してみると千葉県の方でした。関東人に会えると妙に嬉しくなります。

電車に乗り日和佐駅で降りました。歩いていくと信号が赤だったので本を出し、今日の宿の方向を確かめていたら
右折した車がいきなり、わたしたちの前まで来ました。えっ?ここ歩道だよ。
窓を開け、何か分からないの?と声をかけてきました。今日の宿を確かめているのです。と答えたら
車から降りて方向を…ところが車のドアが開かないようです。ロックを外したのに、中から開かない。
じゃと外から…こちらも開きません。窓から顔だけ出して、宿の方向を教えてくださいました。
ご好意はとても嬉しいけど、車から降りられないじゃないですか?と心配になりました。
大丈夫、家に帰れば何とかなるから。と去っていきました。
お遍路さんが困っていると助けてあげたくなる、そんな地元人の温かさを感じました。
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☆ 知っておきたい遍路用語 ☆

◎ 同行二人(どうぎょうににん)…四国遍路の精神を表す考え方で、弘法大師と共に歩いているという意味。
◎ お接待(おせったい)…遍路道を歩くお遍路さんに対して地元の人が「お接待」と言って飲食物やお金、
             時には一夜の宿を提供してくれる風習。自分に代わって遠方の札所へお参りしてほしい
             という無償の行為なので、申し出られたら遠慮せずに断らないのがマナーのようです。

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